タディ・ポガチャルが44年ぶりに同レースの最年少優勝選手の記録を塗り替え、レースヒストリーに新たに名前を刻みました。
若きUAEチーム・エミレーツのスロベニア人が「La Doyenne(最古参)」の別名で知られる同レースを世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)ら強豪を押しのけて制覇しました。
ゴールから13.5キロ地点のラ・ロッシュ・オ・フォーコン頂上付近ではメイン集団の中で5人の選手が優位を争っていました。独走していたリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアス)をダヴィデ・フォルモロ(UAEチーム・エミレーツ)がペースアップすることで退け、ポガチャルたち先頭集団がアタックできる道筋を作りました。それにより後続集団とは約20秒のタイム差が生じ、最終スプリントではポガチャルはアラフィリップから離れることなく、ゴール手前で抜け出し先着しました。UAEチーム・エミレーツからは6位にマルク・ヒルシ、16位にダヴィデ・フォルモノも入り、チーム力の高さを示しました。
ポガチャルのコメント:
「このレースで勝つことは僕の夢だったので、言葉に表せないほど感動している。それに世界に名高い強豪たちに勝てたことは信じられないよ。スプリントでは僕はアラフィリップ選手の後方だったので、とにかく離されないようにしていた。彼に先着できるか分からなかったけど、最後は少しの運とパワーが残っていたからかな。ツール・ド・フランスだけでなく、栄えあるこのワンデーレースに勝利できたのはとても嬉しいよ。夢を見ているみたいだ。この後は家族と共に過ごして休息してからツール・ド・フランスに備えるよ。」