2021年5月12日水曜日

COLNAGOがNFT作品のオークションを実施する最初の自転車メーカーに

 


5月5日、コルナゴ本社は自転車業界初となるブロックチェーンを利用したNFT(非代替性トークン)作品のオークションを実施することを発表しました。

入札期間は5月11日~5月25日。オークションはNFTマーケットプレイスであるOpenSeaにおいて5,515ユーロから開始します。

COLNAGOの歴史を物語る唯一無二のデザインに仕上げたC64 NFT作品です。

このC64をモチーフにしたNFT作品はブロックチェーンを利用したNFTによって唯一無二のデザインとして公的に保証されることになり、落札者はそのデザインに対しての永久的に権利を独占できます。COLNAGOのマーケティングマネージャーであるManolo Bertocchi氏は「COLNAGOは67年の歴史があり、これまで自転車業界に多くの変革をもたらし、それが業界の主流となってきたが、今後NFT作品についても同様の変革を業界にもたらすことになるだろう。我々は初めてのカーボンフレームを創り出し、内装変速を導入したCONCEPT for Ferrariを開発してきた。これらの栄光ある歴史と今回の試みを祝し、C64デジタルアートを開発した。このデザインは決して現実世界のフレームとして複製されることはなく、あくまでもデジタルアートの世界だけのデザインである」と述べました。

2021年、NFT作品は世界的にも認知度が深まっています。ブロックチェーンの技術の発達によりスマートコントラクトやスマートペイメント、並びにサプライチェーンマネジメントなども飛躍的な進化を遂げつつあります。先月、比較的無名のデジタルアーティストであるBEEPLE氏の作品が6900万ドル(約75億円)の高値で落札されたことをご存知の方も多いかと思います。さらにグッチ社やフェラーリ社などの有名ブランドもブロックチェーンを利用したの作品を開発することを既に表明しています。

C64 NFTには1988年に発売された「CONCEPT for FERRARI」や1994年に発売された「C35クロノ」、そして昨年のツールドフランス優勝バイクであるタディ・ポガチャル選手が駆る「V3-RS」など8つのキーモデルの特徴が含まれています。

今回のオークションにご興味のある方は以下へお問い合わせください。
問い合わせ先:digital@colnago.com

OpenSeaリンク先:https://opensea.io/accounts/colnago

COLNAGO本国WEBSITE:https://www.colnago.com/en/nft/


【NFT作品で採用されている歴史的モデル】

1)CONCEPT for Ferrari

1988年、フェラーリ社とのコラボレーションにより誕生した未来を感じさせるバイク。その特徴はアルミラグとのカーボンフレームを接合しており、フロント内装式変速や、エンツォ・フェラーリ氏のデザインによる3本組スポークのカーボンホイールを備えたものでした。さらにステム長の調整が可能で、油圧式ブレーキを採用しており当時としては夢のようなバイクでした。


2)Bititan

1991年に発売されたカルビトゥーボのシルエットを継承し、双胴ダウンチューブを備えたチタンフレームとして発売されました。その形状によりペダリングにより生じる横方向の捻じれを抑制し、走行時の安定性を向上させています。1995年、アブラハム・オラーノ選手がこのバイクで世界選手権を制しました。


3)C59

2010年7月13日、ツール・ド・フランスのモルジヌサン・ジャン・ド・モーリエンヌ間においてアントニー・シャルトー選手がトップに立って以来、最終ステージまで山岳賞ジャージを守り続けました。


4)C35 Crono TT

モノコックカーボンフレームである本モデルはフェラーリ社とのコラボレーションにより開発されました。エアロダイナミクスに優れ、フロントホイールはわずか20インチでした。1994年のタイムトライアル世界選手権では、このバイクを使用して見事にゴールドメダルを獲得しました。


5)Super Profil

COLNAGOの創始者であるエルネスト・コルナゴ氏のアイデアで実験的に製作され、このフレームはその3作目として作られました。1982年にイギリス・グッドウッドで開催されたロード世界選手権においてジュゼッペ・サロンニ選手が駆って同レースを制しました。1982年同様にジロ・デ・ロンバルディア、ミラノーサンレモ、ジロ・デ・イタリアでも勝利を挙げています。


6)Oval CX

1994年、トニー・ロミンゲル選手が使用しアワーレコードを樹立したモデル。コロンバスのOval CXを使用し作られたスチールフレームで、フォーク、フレームの厚みが薄く、エアロダイナミクス効果が優れていました。リアホイールより小さい26インチのホイールを採用することで高速走行においても選手にとって最高のポジションがとれるよう設計されています。フロントチェーンリングはハンドメイドで、独特の60丁を採用していました。


7)V3-RS

2020年、ツール・ド・フランスを制覇したタディ・ポガチャル選手のために用意されたマイヨ・ジョーヌカラーのバイク。最終ステージのタイムトライアルで逆転勝利し、若きスロベニア人が初制覇を果たしました。マイヨ・ジョーヌの証である黄色いジャージをまとい、黄色いV3-RSを駆り、シャンゼリゼ通りを駆け抜けました。


8)C40

COLNAGO独特のラグドカーボンの初期モデル。1995年、初めてカーボンフレームで製作されたバイクによりパリ〜ルーベを制覇しました。それ以後も2000年まで5年連続同レースを制した伝説の名車です。