C-RS試乗レポート VC Fukuoka 佐藤氏
ロードレースチーム「VC Fukuoka」の監督兼選手である佐藤氏より試乗レポートを頂きました。
COLNAGO C-RS レポート
今回、2/9~2/16まで1週間、このC-RSと共にトレーニングを行ないました。
※今回はシマノDURAACEにパーツを換装した特別仕様です。
2月9日 140㎞
2月11日 190㎞
2月12日 190㎞
2月15日 110㎞
2月16日 130㎞
合計 760㎞
買いたくなるかどうかの判断材料は…
速く走れるバイクかどうか。
これは選手として無視できない条件だと思います。そのため、この1週間はひたすら条件を変えてタイム計測を続けました。
①10㎞超のロードレース想定コース。
②4㎞の平坦コース。
③駆け上がりスプリント、
④ヒルクライムなど。
この中で特に10㎞超のアップダウンのあるロードレースを想定したコースにおいて、今年に入ってから自分の調子を見る為何度もタイム計測をしています。登りがあることと、それを10周以上することでの長時間ライドに対する性能のチェックの為です。
V1-rに比べ重量が幾分劣るC-RSは不利かと思いきや、タイムの遅れはありませんでした。トータルタイムでC-RSの方が速い日すらあった要因として、路面状況との相性が良かったことが挙げられます。ポジションを完璧に出していないにもかかわらず、後半の疲れが和らいでいる印象は意外でした。
このコースは減速帯やアスファルトのひび割れで荒れている箇所が多く、普段何気なく避けてしまいがちな路面の凹凸もストレスが少なく感じました。ハンドルを普段使用しているカーボン製のものにしたら尚振動吸収は良かったと思います。シートポストがトラディショナルな形状(27.2mm径)であるのも功を奏しているかもしれません。
私は今まで、速く走れる完璧な1台のみですべてをこなすことを良しとし、トッププロの選手がヨーロッパの石畳のレースでは乗り心地の良いバイクに乗り換えるという発想は理解ができませんでしたが、このC-RSに乗ってそれがようやくわかりました。
ちなみに4㎞の平坦コースのタイムトライアルも大きな差は出ませんでした。シフトチェンジやギアを掛けた時のダイレクト感はV1-rの方があるのに…。これは本数をこなさなかったので、もしかしたらもっと厳密に走り込みを行なううちに差が出てくるのかもしれません。
選手の脚質との相性にもよることだと思いますがそれぞれバイクには良さがあって、それは価格だけでは判断できない!という事に気づかせてくれる1台でした。
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